愛媛県内は30日も厳しい暑さになりました。久万高原町の道の駅には夏の味覚が並ぶ一方、特産の秋の味覚に影響が出始めています。
高気圧に覆われ日差しが降り注いだ愛媛。日中の最高気温は、今治・大三島と鬼北町で35度以上の猛暑日を観測するなど、各地で厳しい暑さになりました。最高気温34.6度を観測した久万高原町では…
鈴木瑠梨キャスター:
「久万高原町の道の駅には、夏の味覚トウモロコシが、今日もたくさん並んでいます。」
道の駅「天空の郷さんさん」の物産館には夏野菜がズラリ。なかでも人気の甘いスイートコーンは7月初めから続々と入荷しています。
天空の郷さんさん・宮崎日出三さん:
「例年7月の10日から15日位から出始めるんですが、今年はもう7月1日からどんどん出るようになりまして。暖かかったんで前倒しでたくさん取れております」
今年は気温が高かった影響で例年より10日から15日ほど早く店頭に並び始め、先まで実がぎっしりと詰まった高い品質になっているといいます。
最近は生の状態でも食べられる白いトウモロコシ、ポリフェノールたっぷりの赤いトウモロコシもあり、好みに合わせて楽しんで欲しいと話しています。
この一方で厳しい暑さで困った事態も起きています。
天空の郷さんさん・宮崎日出三さん:
「こういう風に色が白っぽくなる。あまりにも暑すぎて30度35度、日によっては松山よりも暑い日がありまして、高温障害で日焼けをするんですよ、ピーマンが。それがちょっと農家さん困ってますね」
この猛暑でピーマンやナスは日焼けで変色。トマトもひび割れの被害が出ているといいます。ただ今のところ全体の出荷量に影響はなく、道の駅にも順調に入荷されているということです。
さらに猛暑の影響は久万高原の秋の味覚にも…
青木農園・青木正利さん:
「ちょっと今年は異常です」
久万高原町の青木農園は、夏から秋にかけて果物狩りが楽しめる観光農園。今シーズンの営業は8月3日からスタートします。
例年であれば、この時期は早生品種のリンゴは実が膨らんで赤く色づいている頃。しかし今年はほとんどがまだ青く小さいままです。また葉が変色する病気も例年より多いといいます。
青木さんは「気温が高く雨が少なかったことで木の根の張りが悪く、実まで養分が行き届いてないのではないか」と考えています。
青木さん:
「同じ量を取れたとしても二級品が多いんです。だから取れ高は完全に少なくてマイナスですね。多分3分の1、4分の1」
ブルーベリーもメインの品種の色づきが1週間から10日ほど遅れる一方、スモモは逆にお盆前後の品種を前倒して収穫するなど、猛暑の影響からか、例年とは異なる成育状況に頭を悩ませています。
青木さん:
「ここ最近は、松山より久万の方が温度が高いことが再々あるんですけど、昔は久万は避暑地って言って涼しいところだったんですよ。最近は異常です」
観光農園の経営者は開園が4日後に迫るなか、猛暑に頭を悩ませています。
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