福島県内では、震度1以上の揺れは観測されず、突然発表された今回の津波情報。県内では沿岸部の約25万人に避難指示が出されている。
■最大50センチを観測
気象庁は午前9時40分に津波注意報を津波警報に引き上げ、県内の沿岸部にも最大3メートルの津波が押し寄せると発表した。
福島県内では午前11時4分にいわき市小名浜で、午前11時33分に相馬市でそれぞれ第一波を確認。これまでに最大60センチの津波が観測されている。(午後4時20分時点)
■避難指示が発令
5段階の警戒レベルで上から2番の「4」にあたる避難指示が、いわき市など7つの自治体、10万7611世帯・24万5569人に出されている。
いわき市の四倉高校に避難した人は「サイレンがなっていたので、びっくりした。洗濯物を干して落ち着いたら避難しようかという感じだったけど、慌てて避難してきた」「恐怖ですね。東日本大震災の時の経験を活かして、逃げることを考えています」と話した。
■東日本大震災を教訓に
14年前に経験した津波の教訓から避難した人は、相馬市にも…「3.11時のことが頭に入っている。だから、避難所にに逃げて来た」と話す。
避難所は沿岸部8つの自治体に開設され、最大で合わせて47カ所に166世帯1665人が避難した。また、津波避難ビルに指定されているイオンモールいわき小名浜でも多くの人が避難していて、津波警報が解除されるのを待っているという。
■満潮を迎え引き続き警戒を
県内の沿岸部も、このあと満潮を迎える。相馬市が午後7時10分、いわき市小名浜が午後7時21分となっている。
津波はこの後さらに高くなる可能性もある。海岸や河口付近のお住いの方は、いますぐに少しでも高い所へ避難してください。いますぐに逃げてください。