死者行方不明者63人を出した長野・岐阜県境の御嶽山の噴火災害の遺族らが27日、慰霊登山を行い、犠牲者の冥福を祈りました。
63人が犠牲となった2014年9月27日の御嶽山噴火災害から今年で11年。7月27日に行われた慰霊登山には遺族など15人が参加しました。
噴火時刻の午前11時52分には、最高峰の「剣ヶ峰」で全員が黙とうし、犠牲者の冥福を祈りました。
通常はロープで立ち入りを規制している登山道を外れた場所にも、許可を得て初めて慰霊に入り、それぞれに肉親を偲んでいました。
息子とその婚約者を亡くした愛知県の男性:
「遺族としては風化ってことは無いです。私も登れるだけ登って2人の亡くなった所に来るのが私のやれることです」
弟を亡くした広島県の男性:
「これまで入れなかった場所に入れたことは私にとって嬉しかったというか、ほっと落ち着きました。お前が座っていた所に行って来たよと報告できます」