男性の日傘利用が急増している。今年に入り男性用日傘の売上は前年比1.6倍に。熱中症予防と紫外線対策の両面から見直される日傘の効果とは。
■いまや必需品に
全国1位の暑さになる日もあった、連日のように福島を襲う猛暑。青空のもと咲いていたのは傘の花。なかでも目についたのは日傘を差す男性の姿だ。話を聞くと「日傘の効果を感じる。感覚的に全然違うと思う」「男女問わず日傘を使って、日差し除け大事。熱中症対策で使っています」との声が聞かれた。
■男性用は1.6倍の売り上げ
男女を問わず増えている日傘の使用。売上げにも変化があるという。
1000円台から3000円台まで、約70種類の日傘を揃える福島市の「One’sMAX」。この店では2025年に入り男性用日傘の売り上げが、2024年の1.6倍に伸びたという。晴雨兼用のものが人気で、手軽に持ち運べるコンパクトさを重視する人も多いという。
■暑さ対策と紫外線対策
環境省が行った太陽光を再現し気温30℃の環境で歩いた際の体温を測ったデータをみると、遮熱性の日傘を使用した場合は帽子を着用しただけの場合などと異なり温度が低いことがわかる。
さらに、防ぎたいのは暑さだけでなく紫外線も。しみやくすみなどの肌トラブルの原因になるほか、大量に浴び続ければ皮膚がんにつながる可能性もある。特に7月から8月にかけては紫外線が最も強くなるため、より重要性が増すと専門家は指摘する。おやま形成外科美容クリニックの小山良子院長は「紫外線もある程度防げますのでお肌の影響もいいのと、直射日光も防いで体温の上昇も防げるので、男女問わず日傘はとても良い傾向じゃないかと思う」と語った。
まだまだ厳しい暑さが続くので、日傘も、暑さ・紫外線対策に取り入れてみては?