毎年、産卵のためにカブトガニが訪れる伊万里市の海岸で、数の激減を受け地元の高校生などが産卵状況を調査しています。伊万里市の多々良海岸の周辺は日本有数のカブトガニの繁殖地として国の天然記念物に指定されています。一方、4年前にはつがいの数が1500組確認されていましたが、去年は257組と5分の1以下に激減しています。このため地元の「カブトガニを守る会」が中心となり、産卵期のいま、海岸周辺の13カ所でつがいの数や産卵状況を調べています。26日は伊万里高校の理化・生物部の部員6人が海岸を調査し、産卵時に海面で見られる「産卵泡(さんらんほう)」を観察したほか、3組のつがいを確認していました。【伊万里高校理化・生物部員】「伊万里高校に入ったのも生物部が目的で入ったんですよ、そこでカブトガニの放流とか研究ができてとても嬉しいです」また、この日は一般向けの観察会も開かれました。【大野城市から】「本当に貴重なことなので、まあどう思ってるかわかんないですけど、嬉しいですね、これを見せれるのが」子どもたちは、“生きた化石”ともいわれるカブトガニの姿に目を輝かせていました。

サガテレビ
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