秋田県男鹿市で創業120年になる建設業の清水組が、SBIホールディングスの連結子会社が運営する事業承継ファンドから出資を受けました。今後はSBIグループ入りし、ネットワークを利用した企業価値の向上を目指します。

清水組は、男鹿市船越にある1905年創業の建設会社で、県内を中心に海上・陸上の土木・建築工事を手がけます。従業員は78人で、2024年度の売上高は約18億円です。

清水組はこのほど、SBIホールディングスの投資会社の事業承継ファンドから出資を受けました。

清水組の清水隆成社長は、25日の記者会見の冒頭、「地域建設業に限らず、秋田の企業の皆さんが悩んでいるのが人材不足や急激に加速しているIT化・DX化。実際のところ、手詰まり感や自力でやることへの限界を感じていた」と述べました。

SBIグループによる出資額は非公表ですが、経営陣の交代や社名変更、人員削減などはせず、清水組に7月からSBIグループの社員1人が常駐し、組織体制の改善、経営基盤の強化、DX化など持続的な成長を支援します。

清水組・清水隆成社長:
「いま必要なことは時代の変化についていくことだと思っている。自分だけではできないことがいっぱいあるので、いろんな人の力を借りたり体当たりしながら、時代の波にのみ込まれないように何とか生き延びていきたいと思う」

清水組は、地域の雇用やこれまでの取引を守りながら、秋田の経済の活性化に貢献していきます。

秋田テレビ
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