7月24日に福島県郡山市で開かれたトップアスリート養成教室。郡山市と郡山ヒロセ電機が協力して企画したもので、市内の高校生64人が参加した。
「きょうのクリニック(練習メニュー)をやるだけでは、速くはなりません!コピー用紙一枚一枚を、毎日一枚重ねていくような練習内容になっています。きょうも一枚、明日も一枚」
練習前に少しだけ厳しい言葉を投げかけたのは、福島県白河市出身で男子マラソンの元日本記録保持者・藤田敦史さん。
今は駅伝の名門、駒澤大学陸上部の監督を務めている。
この日は、一定のタイムで400m10周と、ラストスパートでもう1周走るトラック練習に挑戦。藤田さんも一緒にトラックを駆け抜けた。
厳しい暑さの中、高校生たちは必死に食らいつき、全員ゴールすることがことができた。
参加した生徒は「アップから全部、一緒にできて良い経験にった」「監督がおっしゃってた一枚一枚の積み重ね。地道な練習を積み重ねてトップの選手になりたいなと感じた」と語る。
藤田敦史さんは「この子どもたちの一生懸命頑張っている姿を見て、私も陸上を始めた頃の楽しさとか、原点に帰ったような気持ちで指導させて頂きました」と話す。
夢に向かって走る高校生にとって、最高の「夏の授業」になったようだ。