「肌を刺すようなジリジリとした太陽が照りつける北見市です。朝から気温が上がっていて、温度計は39℃を示しています」 (八木隆太郎フィールドキャスター)
7月24日も北海道は記録的な猛暑に見舞われた。
北海道内38地点で猛暑日に
最も暑くなったのは北見市。
最高気温39℃で観測史上1位になるなど、北海道内38地点で猛暑日となった。
「暑さで家庭菜園の野菜も、花も全然だめですね」(北見市民)

この暑さで特産物のホタテにも影響が出ている。
北見市内の鮮魚店では。
「気温が高くなりすぎたので、店内の冷蔵ケースで販売している。この暑さでホタテが弱ってしまう」(鮮魚店の店長)

暑さの影響でJRが運休
猛暑の影響は公共交通機関にも。
JR北海道ではレールの温度が上昇しゆがむ恐れがあるとして、石北線や根室線で特急4本を含む30本が運休や部分運休している。
「運休となった列車の乗客を乗せる、バスを待つ長蛇の列ができています」(八木フィールドキャスター)
JRでは臨時の代替バス3本を運行して対応した。

猛暑で飲食店も“臨時休業”
熱中症も相次いだ。
北海道内では少なくとも55人が熱中症の疑いで救急搬送された。
「午後2時のJR帯広駅前です。強い日差しが体力を奪います。温度計はこの暑さで真暗になり、温度を表示できません」(沼田海征記者)
帯広市の最高気温は38.8℃。
観測史上1位タイの暑さとなった。

「日差しが強いので帰りたくなった」(帯広市民)
「大阪より帯広の方が暑い。このあとは家で涼しく過ごす」(大阪から来た人)
観光客に人気の、帯広名物の豚丼店でも異変が。
「駅前の豚丼店ですが、高温につき臨時休業と張り紙があります。暑さのため休業です」(沼田記者)
23日と24日の2日間、猛暑のために臨時休業していた。

屋内施設で楽しむ人も
出かけるのもためらわれる暑さの中、にぎわっている場所も。
7月にオープンしたばかりの屋内遊戯施設だ。
クーラーの効いた室内で、滑り台やジャングルジムを楽しむことができる。
涼を求めて親子連れなど1日約250人が訪れるという。

「きょうから夏休みなので、ここに避難してきた。クーラーがあるのでありがたい」(帯広市民)
「親も具合が悪くなってしまうので、こういう施設じゃないと無理」(幕別町民)
「厳しいですよね、外は。早く涼しくなってほしい」(幕別町民)

猛暑日の札幌 “暑さを逆手に取った”サービスとは
札幌市も暑い1日だった。
最高気温35.3℃で、2025年初めての猛暑日となった。

札幌市内の温浴施設では、この暑さを逆手に取ったサービスも。
「その日の気温によって、割り引きの価格が変わります」(ジャスマックプラザ 原田菜々子さん)

暑くなるほど割り引き金額が大きくなるシステムだ。
2025年から導入した猛暑日割り引きは、35℃以上になると大人2750円が半額以下の1100円に。
「助かります、ありがたいですね。暑い日の熱い温泉は、さっぱりします」(利用客)
暑いと敬遠されがちな温泉だが、サービスの効果か入浴客が1.5倍から2倍に増えたといいう。
