岩手県奥州市出身のメジャーリーガー大谷選手も精巧な人形となって登場です。ミニチュアの兵隊人形をスポーツ選手などの姿に作り変え、数々の名場面を再現した作品展が岩手県矢巾町で開かれています。
高橋礼子アナウンサー
「大谷翔平選手の大迫力の投球シーン。実は兵士人形のキットを改造して作られている」
JR矢幅駅の構内にある施設で、7月24日から開かれている「人形改造作品展」。
「人形改造」とは、プラモデルメーカーのタミヤが販売する5センチほどの兵隊人形を切り貼りして形を整え色を塗り全く別の人物に作り変えるというものです。
会場には矢巾町在住の佐藤邦彦さんが手がけた作品40点あまりが展示されています。
佐藤さんは1973年に始まった人形改造コンテストに毎年作品を出品していて、これまでに最高賞の金賞を4回受賞しています。
侍ジャパンがWBCで優勝したシーンは、選手たちの喜びの表情や空中で飛び跳ねる様子を見事に再現し、2023年のコンテストで金賞を受賞しています。
大谷選手の投球フォームは、長い足を表現するため素材となる人形の足に何度も塗料を塗ってかさ増したということです。
このほか会場には制作過程を示したものも展示されています。
人形改造クリエイター 佐藤邦彦さん
「顔を似せるのが一番難しい。渾身の作品、見てニコッとしてもらえればうれしい」
じっくり目を凝らして見たくなる作品展は7月31日まで開かれています。