データ提供 PR TIMES
本記事の内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES (release_fujitv@prtimes.co.jp)までご連絡ください。また、製品・サービスなどに関するお問い合わせに関しましては、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

プレスリリース配信元:認定NPO法人チャリティーサンタ

~夏休みの体験格差、“絵日記に書くことがない” 子どもたちの現実~




◆ 調査概要:経済的に困難を抱える子育て家庭3,871世帯にみる夏休みの実態
認定NPO法人チャリティーサンタ(本部:東京都、代表理事:清輔夏輝、以下チャリティーサンタ)は、経済的に困難を抱える子育て家庭の夏休みの実態を把握するために調査を実施しました(回答:3,871件)。その結果、「子どもが希望する体験はほとんどできない」と答えた家庭は50%に達し、約6世帯に1世帯が「体験予算が0円」と回答。保護者の7割超が子どもとの夏休みを「憂鬱」と感じており、その背景には体験機会の欠如や、物価高騰などによる生活への不安が見受けられました。チャリティーサンタはこうした社会課題にもなっている体験格差を埋め、長期休暇に子どもが心に残る思い出をつくれるよう、映画館での鑑賞体験を届ける「シェアシネマ」プロジェクトを今夏、全国で実施しております。
団体HP:https://www.charity-santa.com/
プロジェクトHP:https://sharecinema.charity-santa.com/
※団体HPでは調査結果の詳細を掲載しています。
◆ 主な調査結果

(1)夏休みの“体験予算”が「0円」:641世帯(全体の16.6%)

・16.6%(6世帯に1世帯)の家庭が「夏休みにかけられる体験予算を0円」と回答
・「夏休みの子どもの体験予算は5,000円以下」と回答した家庭が49.4%を占める
・「夏休みの子どもの体験予算」は、中央値が3,000~4,999円
※映画館での鑑賞1回分(親1人、子ども2人の場合4,000~5,000円)に当たる



(2)今年の夏休み、子どもが希望する体験は「ほとんどできない」が50.0%

・希望していることは「ほとんど体験できない」:50.0%
・「すべて体験できそう」:0.5%未満
回答者の自由記述からも、夏休みならではの非日常的な体験を「あきらめることが当たり前」になってるご家庭が多く、今年も半数のご家庭が子どもの希望をあきらめさせていることがわかりました。



(3)子どもと過ごす夏休み、7割以上の家庭が「憂鬱」、「楽しみ」はわずか27.5%

・憂鬱 :72.5%
・楽しみ:27.5%



「憂鬱」と回答した保護者の自由記述から抜粋
「お弁当をつくらなければならず、米はまだまだ高いし、食費がかさむ。家にエアコンがないので熱中症も心配。夏休みのプールも何年も前に廃止になり、部活もなくなる。裕福な家はいい、だけどお金も休みもないうちは苦痛でしかない。夏休みなんてなくなればいいと思う。」(中学2年)

「休みなのは子どもたちだけで、私は毎日夜遅くまで仕事です。普段も忙しくて睡眠時間が4時間程度しか取れていないのですが、毎朝お弁当を作らないといけないのでここから更に1時間削られて、ほぼ寝られない状態の1か月を過ごさないといけなくなります。ただただどうしてこんな思いをしないといけないのか、と憂鬱を通り越して絶望のような気持ちで毎年過ごしています。」(中学2年、小学4年)

「どこにも連れて行ってあげられない、夏の思い出を作ることができない、周りのみんなは夏休みのお出かけで保育園をお休みしているのに、全く休まず園しか行かない状況が悲しい。今年から小学生なので給食がなくなる夏休みは憂鬱というよりも恐怖です。保育園よりも子供の体験格差、学習格差を感じそうなことも怖いです。」(小学1年)

(4) 子どもが行きたい屋内施設は「映画館」が73%で1位。次いで水族館、プール。

映画館:2,849人(73.6%)
水族館:1,824人(47.1%)
市民プール・体育館:1,770人(45.7%)
近年は猛暑が続いており、「涼しく、比較的手軽に非日常を味わえる」場所として、映画館を希望する声が最も多くなっています。



◆ 「映画館の思い出」を届ける“シェアシネマ”

こうした現実を受け、チャリティーサンタでは今夏も全国の困窮家庭に映画鑑賞体験を届けるプロジェクト「シェアシネマ」を実施しています。

目的:家族での映画鑑賞体験を通じて、心に残る楽しい思い出を作ってもらう
対象: 原則、児童扶養手当、就学援助、生活保護の受給世帯、またはそれに準ずるような経済状況にある家庭(プレシングル家庭など)
内容: 全国の映画館で使用できるデジタルギフト型の鑑賞チケットを無償提供
実績:2024年夏約1,000人/2025年春は約3,000人に提供
プロジェクトHP:https://sharecinema.charity-santa.com

◆本アンケートの調査概要

調査期間:2025年6月30日~7月7日
調査方法:オンラインアンケート
調査目的:必要とされている支援を検討するために、経済的困難を抱える子育て家庭の夏休みの実態を把握すること。
調査対象:児童扶養手当・就学援助・生活保護の受給世帯、またはそれに準ずるような経済状況で、18歳以下の子どものいる家庭
回答数 :3,871世帯
主な回答者属性:
 ・ひとり親家庭:95.94%(両親との同居なども含む)
 ・子ども1人世帯:47.0%、2人世帯:34.4%、3人世帯:13.5%、4人以上世帯:5.1%

◆ コメント(代表理事:清輔夏輝)

私たちの調査で「約6世帯に1世帯が、夏休みの体験に1円も使えない」という衝撃的な事実が明らかになりました。
物価高騰を背景に、夏休みの「体験格差」が子どもたちを孤立させています。友達との会話のため、本当は体験していない思い出を話してしまう子もいます。
子ども時代の心に残る思い出は、その後の人生を支える大きな力となります。私たちチャリティーサンタは、すべての子どもに「愛された記憶」を届けるため、この夏、映画鑑賞支援などの活動に取り組んでいます。一人でも多くの子どもたちが笑顔で過ごせるよう、皆様の温かいご寄付を心よりお待ちしております。

◆認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)チャリティーサンタについて

「子どもたちに愛された記憶を残すこと」をミッションに掲げ、「子どものために大人が手を取り合う社会」を目指して活動するNPO法人です 。 「サンタクロースの訪問活動」をはじめ、「ブックサンタ」「シェアケーキ」など、特別な思い出を届けるための様々なプロジェクトを展開しています 。

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
PR TIMES
PR TIMES