学歴詐称問題で、25日の百条委員会に出頭し証言するよう求められている静岡・伊東市の田久保眞紀市長。
24日、25日の出頭を拒否したことが分かりました。
さらに、疑惑の卒業証書を巡り、新たな告発文が届いていたことが明らかになったのです。
田久保市長が議長らにチラ見せした“卒業証書”は、当時、同級生たちがお遊びで作ったニセ物だとする内容です。
田久保市長は、市の広報誌などに東洋大学法学部卒業と記載する一方、実際には除籍されていたことを認めました。
問題になっているのは、一連の疑惑を追及していた市議会議長らに対し、田久保市長が卒業を証明するものとして卒業証書らしきものをチラ見せした行為。
この時のチラ見せ証書について、田久保市長は7月2日の会見で「(Q.何を見せた?)卒業証書であると認識して提示はしているが、一定の説明ができるものとして、その時点では思っていて見せた」と答えました。
こうした中で新たに市議会の中島議長宛てに届いたのが今回の投書です。
差出人は田久保市長が東洋大学を卒業したと説明していた1992年に法学部を卒業したとする人物。
投書は、「卒業証書なるものの真実をお知らせします」との一文から始まっています。
1992年 法学部卒と名乗る人物からの投書:
あれは彼女と同期入学で平成4年3月に卒業した法学部生が作ったニセ物です。卒業生の有志がそれらしい体裁で作ったものです。
投書には卒業証書が作られた理由も 「田久保だけ卒業できないのはかわいそうなので、卒業証書をお遊びで作ってあげた」と書き記されていました。
そもそも田久保市長の学歴詐称問題は、「大学を卒業していない」と指摘する差出人不明の投書が届いたことが始まりでした。
市議会は、この投書の内容が結果的に正しかったことなどから、今回の文書を正式に「公文書」として取り扱い、コピーしたものを全議員に配布。
今後開かれる百条委員会では、この文書についても言及される見通しです。
一連の問題を巡り、25日の百条委員会に出頭して証言するよう求められていた渦中の田久保市長。
24日、出頭を拒否するとする回答書を自ら中島議長に手渡しました。
中島議長:
出頭拒否許せませんよ。
田久保市長:
中身をしっかりご精査いただいて私は市長室にいるので呼びかけてもらえば。
田久保市長は、回答書の中で「求められている事項はいずれも回答が事実上不可能な内容を含むものであり、不適切な請求である」などとして出頭を拒否。
また、回答書を手渡した際には市長室にいますと伝えていましたが、直後に退庁しました。