299人が犠牲になった長崎大水害から43年となった7月23日、18人が亡くなった諫早市飯盛町で災害の記憶を継承しようと集会が開かれました。

集会には地域の住民のほか、県の内外から約150人が集まり、実際に水害を体験した人から当時の様子を聞きました。

体験者
「残骸がいっぱい溜まっていた」「『人があがりました』という報告があった。本当に悲惨。思い出すと涙が出る」

1982年7月23日、夕方からの集中豪雨で長崎市を中心に各地で土石流や崖崩れがおき、299人が犠牲になりました。

飯盛町でも土砂災害などで18人が亡くなりました。

集会は飯盛町出身の上原由紀さんが災害の記憶を風化させてはいけないと今回、初めて開いたもので、犠牲者を悼んで風船を空に放ちました。

参加者
「鎮魂の気持ちを後世にまで伝えることの大事さを感じた」

参加した人たちは犠牲者に思いを馳せながら気象災害への対応を考えているようでした。

テレビ長崎
テレビ長崎

長崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。