東京・世田谷区で2000年12月、一家4人が殺害された事件で、現場に残された犯人のDNAを警視庁が専門機関に依頼し解析したところ、犯人の推定年齢は「30代」との結果が出ていたことがFNNの取材で新たにわかりました。
この事件は2000年12月、世田谷区上祖師谷の住宅で幼い子ども2人を含む宮澤みきおさん(当時44)一家4人が殺害されたものです。
その後の捜査関係者への取材で、事件現場に残された犯人の血液を、警視庁が専門機関に依頼し、DNA解析を行った結果、犯行当時の犯人の推定年齢が「30代」であったことがFNNの取材でわかりました。
警視庁は2018年に犯人が現場に残したマフラーや、ヒップバッグから推測される腰まわりの細さなどから、犯人の推定年齢を「15歳~20代」と発表し、犯人は少年を含む「若い男」によるものと思われてきましたが、DNA解析により、これまでの情報よりも年上だった可能性があることが分かり、この場合、犯人は現在50代から60代となります。
このDNA解析は加齢とともに遺伝子の一部に炭素と水素で構成される物質が着く「メチル化」と呼ばれる現象を調べるもので専門家は「誤差はプラスマイナス2、3年で、かなり高い精度」だとしています。
警視庁はこれまでの遺留品の捜査などから、比較的若い男という犯人像で捜査を進めています。