参院選で大敗したものの続投を表明した石破首相。しかし、責任をとるべきだとの声が党内から噴出していて、東海地方の自民党議員からも厳しい声があがっています。

■愛知14区の今枝衆院議員「一言で言えば納得できない」
7月23日午後、石破首相は歴代の首相経験者たちと会談しました。今、自身の進退が問われています。
石破首相は21日、「比較第一党となる議席を頂戴した。今最も大切なことは、国政に停滞を招かないことで、国家・国民に対する責任を果たしていかねばならない」と、参院選大敗の結果にもかかわらず、日米関税交渉が継続中などを理由に続投を表明していました。

しかし、現職の自民党議員からは異論が噴出しています。愛知14区選出の今枝宗一郎衆院議員は、自身のSNSに…。
<今枝宗一郎衆院議員のXより>
「石破総裁の責任の取り方は、その説明も到底納得できません。深い反省の元、政権の在り方を徹底的に論ずる時です!」
今枝議員は23日、取材に応じました。

今枝宗一郎衆院議員:
「一言で言えば、納得できないという気持ち。総裁が辞任するということが、責任の取り方として一番国民の皆さんが望んでいることではないかなと」
特に、石破首相が留任の理由に「明日起こるかもしれない首都直下型地震、あるいは南海トラフ…」と挙げたこの発言に…。
今枝宗一郎衆院議員:
「(災害対応)とはいっても、30年間ずっと総裁選ができないのかという話になってしまっては、それは正常ではない」
■三重4区の鈴木英敬議員「国民を軽視」
三重4区選出の鈴木英敬衆議院議員は自身のSNSで、石破首相の留任は「国民を軽視」と批判しました。

鈴木英敬衆院議員:
「選挙の審判を軽視するというのは、投票していただいた国民を軽視しているんじゃないかと。早期に石破総理には、リーダーとして責任を取ることについてご判断いただきたい。両院議員総会の早期開催を求めていく、署名活動をやっていこうじゃないかと」
そして、石破首相が留任の理由に挙げた日米関税交渉が決着したことについては…。
鈴木英敬衆院議員:
「関税の状況がはっきりしてきましたので、ご判断いただくということが大事じゃないかなと思っています」
元首相ら3人と会談した石破首相は、記者団に対し「強い危機感をみんなで共有した。党の分裂は決してあってはならない。私の出処進退につきましては、一切話は出ておりません」と話しています。
(東海テレビ)