プロバスケットボール秋田ノーザンハピネッツが23日、試合会場でテロが起きた場合を想定し、警察と合同でいざという時の対応を確認しました。

訓練には、秋田ノーザンハピネッツのスタッフや秋田中央警察署の署員、それにテロ対策を推進する県内13の企業・団体の会員が参加しました。

想定は、ハピネッツの試合会場で無差別殺傷テロをもくろむ不審者が暴れているというもの。

スマートフォンで会場を撮影する不審者に、ハピネッツのスタッフが注意します。

スタッフ:「何の目的で撮影を?」
不審者:「なんでもいいだろ、うるせえなあ」

不審者とやりとりが続く中、別のスタッフが速やかに110番通報します。

スタッフ:
「武道館に不審者がいまして…20代から30代です」

観客を客席から避難させると、約10分後に警察が到着。

警察官が「落ち着いて話を…」と声をかけると、不審者は突然ナイフを取り出します。

警察:「やめろ、持っているものを捨てろ」
不審者:「邪魔だって」

スタッフの声かけから約15分後、不審者は警察に取り押さえられました。

訓練の後、警察からは、スタッフは複数で不審者に声をかけること、会場の構造が広く複雑なため、施設の管理者とスタッフが協力して警察官を目的地に誘導すること、などのアドバイスがありました。

秋田ノーザンハピネッツ営業企画部の松岡大地さんは「不審者が何を言っても通じないというか、話す内容や話し方が非常に難しかった。これからマニュアルなども作っていって、社内で注意するところなどを共有していけたらと思っている」と話していました。

秋田テレビ
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