夏の高校野球新潟大会は24日に準決勝2試合が行われる。第1シードの中越は第4シードの関根学園と対戦。昨夏王者で今夏もノーシードから勝ち上がってきた新潟産大附属は昨夏の決勝で対戦した帝京長岡と今年は4強で相まみえる。4強のポイントは…

■今春4強の再戦!中越VS関根学園

今春王者で第1シードの中越は、日本文理や六日町など難敵相手でも順当に勝ち上がってきた。打線は4試合で42得点と隙がなく、4番窪田は準々決勝で本塁打を放つなど勝負強さを見せる。そして明るい材料は、今春から不調が続いていた投手の石山が完全復活。六日町戦では、9回に登板し、最速147kmを記録するなど圧巻の投球を見せた。主戦・雨木も7回途中まで無安打無得点に抑える安定した投球を見せており、ここに来て左右二枚看板が揃った。

一方、この中越に今春準決勝であと一歩に迫った関根学園はリベンジに燃えている。初戦で糸魚川との接戦を制してから、公立校相手に危なげない戦いで勝ち上がってきた関根学園。主戦・鈴木は糸魚川戦では14安打を許し、苦しい投球となったが、準々決勝の十日町戦では4安打10奪三振1失点と本来の投球を取り戻した。打線は高木が4回戦・準々決勝の2試合で7打数6安打と当たっている。6安打のうち4本は本塁打を含む長打を放っていて、中越戦でもキーマンとなりそうだ。

今春の大会では、雨木・石山ともに登板しておらず、関根学園打線がこの二枚看板を攻略できるかが勝負の鍵を握りそうだ。王者の中越が意地を見せるか、関根学園が中越にリベンジを果たして初の甲子園に王手をかけるか注目の一戦となる。


【中越】
2回戦 十総・塩沢 19-0(5回コールド)
3回戦 日本文理 6-2
4回戦 長岡工 8-0(8回コールド)
準々決勝 六日町 9-2

【関根学園】
2回戦 糸魚川 4-3(延長11回TB)
3回戦 新潟商 11-1(6回コールド)
4回戦 長岡商 10-0(5回コールド)
準々決勝 十日町 6―1


■昨夏決勝カードに!新潟産大附VS帝京長岡

今年もノーシードから勝ち上がってきた昨夏王者の新潟産大附。昨秋・今春と初戦で敗れ、公式戦未勝利のチームは夏に照準を合わせてきた。2回戦・3回戦でコールド勝ちを収めると、第5シードの新発田農、第2シードの北越を撃破。シード校を次々と破って優勝した去年のような勝ち上がりを見せてきた。その立役者は主戦の小平。4試合をすべて1人で投げきってきた。安打を許しても粘り強い投球を見せ、失点は4試合でわずか5。大崩れせず、試合を作るが、ここまで1人で投げ抜いてきただけに体力が懸念される。一方の打線は4回戦で新発田農の遠山、準々決勝で今大会無失点の北越投手陣から機動力を武器に少ないチャンスを得点に結びつけてきた。小平を援護するためにも、打撃陣の奮起が鍵を握る。

対するは、昨夏決勝で初の甲子園を阻まれ、雪辱を期す帝京長岡。当時から主力だった捕手の有馬と主将の山野がチームを牽引してきた。準々決勝では、昨秋準決勝で敗れた新潟明訓を相手に粘り強さを見せて4点差を追いつき、サヨナラ勝ち。チームは勢いに乗る。投手陣は3年生の中田を中心に、1年生の今井や工藤などが登板。経験がまだ浅い投手陣を有馬がリードしてきた。打線は4試合で28盗塁の機動力が武器。3番有馬は勝負強く、2番で1年生の新井は明訓戦でサヨナラ打を含む3安打と好調だ。1年生の勢いと3年生の経験を融合させ、昨夏のリベンジを誓う。

機動力を武器にしている両チーム。どのような試合展開になるか注目だ。


【新潟産大附】
2回戦 新潟県央工 10-3(8回コールド)
3回戦 新発田中央 10-1(7回コールド)
4回戦 新発田農 2-0
準々決勝 北越 3―1

【帝京長岡】
2回戦 高田北城 7-0(8回コールド)
3回戦 五泉 7-0(7回コールド)
4回戦 小出 10-0(6回コールド)
準々決勝 新潟明訓 5×―4

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。