福岡県太宰府市の九州国立博物館で開かれている特別展で、23日から教科書などでも知られる「国宝」の展示が始まりました。

九州国立博物館では、今年10月に開館20周年を迎えることを記念して、特別展「九州の国宝きゅーはくのたから」を開催中です。

熊本県の江田船山古墳から出土した古墳時代のものとされる「金製耳飾」(東京国立博物館 所蔵)に-

筑後の国の柳川藩・立花家に伝わり、鎌倉時代に活躍した刀鍛冶が手がけたとされる「短刀 銘吉光」(福岡・立花家史料館 所蔵)など、九州・沖縄にゆかりのある国宝60点以上が一堂に会しています。

◆記者リポート
「この特別展にあの有名な国宝がきょうから展示されています。あっ、ありましたね、こちら、金印です」

福岡市の国宝「金印」。

弥生時代の後期に、中国の皇帝が委の奴の国王に贈ったとされ、つまみの部分は、蛇がとぐろを巻いて頭を中央に向けるようなデザインになっています。

そしてー

◆記者リポート
「この金印に刻まれている文字も見ることができるんです」

1辺が2.3センチの小さな面に「漢委奴国王」という文字が精巧に刻まれています。

この金印を一目見ようと、会場には早速大勢の人が訪れ、夏休み期間中の子供たちも食い入るように見つめていました。

◆訪れた人
「すごかった!」

Q金印見て、どうだった?
「金色だった!」
「自慢したくなりました。『(金印)見たよ』って」

◆九州国立博物館 文化財課 伊藤信二 課長
「国宝・名品を鑑賞することもそうだが、もっと自由な見方でより楽しく展覧会を堪能していただければ」

特別展「九州の国宝きゅーはくのたから」は8月31日まで開催され、金印の展示は8月3日までの期間限定です。

テレビ西日本
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