関西電力は、福井県の美浜原子力発電所で原発新設に向けた地質調査を再開すると明らかにしました。
【関西電力・森望社長】「資源が乏しい我が国において、原子力が将来にわたってその役割を果たすことが重要であります」
関西電力は、全国で最も多い7基の原発を福井県で動かしています。
このうち、美浜原発では2010年から敷地内で原発新設を視野に地質調査を行っていましたが、翌年に発生した福島第一原子力発電所の事故を受けて中断していました。
きょう=22日午後1時すぎの会見で、関西電力の森社長は中断していた地質調査について、地元への説明を行った上で、再開すると明らかにしました。
実現すれば、福島第一原発の事故後初めての原発新設となります。
一方で、関西電力の原発に溜まり続ける「使用済み核燃料」については再処理工場の完成延期や中間貯蔵施設の建設地すら決まっておらず、根本的な打開策がいまだ見えていません。