20日に投開票が行われた参議院議員選挙の結果を受けて、日本の政治は今後どうなっていくのか、ジャーナリストの鈴木哲夫さんに聞きました。
自民・公明の与党が議席を減らし過半数割れに、その一方で国民民主党と参政党が勢力を拡大した今回の参議院選挙。
鈴木哲夫さんが注目するのは参政党のこれからです。
◆鈴木哲夫さん
「参政党がこれから今まで訴えてきた政策を、どれだけ貫き、説明し、そして通せるか。それができないと『なんだ参政党はそうだったのか』ということになる」
一方、有権者からNOがつきつけられた、自民党の石破総理の前途は厳しいと見ています。
◆鈴木哲夫さん
「野党を取り込むとか、連立を組むとか、政策ごとに野党の言うことを聞いてあげて、その代わり予算を通す。駆け引きですよね。そんなことやっていかなきゃもたない。これは間違いなく行き詰まると思う」
一方、立憲民主党など野党の責任も増すと指摘します。
◆鈴木哲夫さん
「選挙結果を見ると、非自民=自民じゃないところに国民の支持が集まった。そしたらやっぱり政権交代、自公じゃない政権を作らなきゃいけない。野党同士でまず話し合うべき。どういう政権を作って、自公と対抗して政権交代していくか。」
野党で連携して内閣不信任案の提出など、政権交代を目指していく責任があると言います。
◆鈴木哲夫さん
「(内閣)不信任案は場合によっては、臨時国会の最初に出るかもしれない。そうすると9月ぐらいが勝負になってくる。石破さんの退陣論みたいなものが自民党の中から起きてくる可能性も。参議院選挙が終わってスッキリするんじゃなくて、逆に政局がグチャグチャしてくる。だからそこを国民がしっかり見ておかないといけない」