北海道福島町で7月18日未明、クマ1頭が駆除されました。12日未明に新聞配達員の男性を襲ったクマと同一個体の可能性があります。
18日午前2時ごろ、自宅の窓から1~2メートルほどのクマが歩いているのを住民が目撃して通報。警察やハンターなどが出動しました。
その後、午前3時30分ごろ、福島町月崎の住宅街に居座ったクマ1頭をハンターが銃で駆除したと、役場に連絡がありました。
福島町のクマによる被害をめぐっては、12日未明、町内に住む新聞配達員の佐藤研樹さん(52)が配達中に襲われ、近くのやぶに引きずり込まれました。
佐藤さんは約100メートル、クマに引きずられたと見られていて、その後、やぶで倒れているのが見つかりましたが、その場で死亡が確認されました。佐藤さんの体には引っかき傷のほか、腹を中心にかまれていて、死因は出血性ショックでした。
その後、スーパーなどのゴミがあさられたり、住宅の玄関に足跡が残されたりと、クマの被害や目撃が相次いでいました。
町などによりますと、これまで町内では体長の違う、少なくとも2頭のクマが目撃されていて、町は引き続き警戒を続けています。