新潟から全国に誇りたいグルメ。創業当時からの味を守りながらも、新しい味に挑戦し続ける新潟市の和食屋さんを紹介します。
新潟市中央区に店を構える創業46年の『和食処 釜めし 掬び家』。
夫婦二人三脚で営む店の釜飯を求め、連日多くの客でにぎわっています。
【お客】
「10年近く(来ている)。先代がカウンターにいたときから何度か来ている」
【和食処 釜めし 掬び家 山口直人さん】
「(先代は)出汁からこだわって作っていた」
釜飯の味の決め手となるかつお出汁は父である先代から受け継いだ昔ながらの味。
しかし、そんな先代の味を大切にしながらも店主の山口直人さんは新しい味を追求しています。
【和食処 釜めし 掬び家 山口直人さん】
「出汁とかは変わらないが、使う食材、技法や味付けなどを今風に変えている」
山口さんが釜めしの具材としてバターとともに炒め始めたのはコーンとエビ。さらに…
【妻・弥生さん】
「追いバター」
追いバターで風味付けをして完成したのは〈エビととうもろこしのバター釜飯1320円〉です。そのお味は?
【藤森麻友アナウンサー】
「エビとカツオ出汁の味の中にほんのりコーンの優しい味が広がります。お米にバターの味が絡まっていて、釜飯ですが洋風な味です」
【和食処 釜めし 掬び家 山口直人さん】
「和食や日本料理は、若い方たちには堅苦しいイメージがあると思う」
若い世代の人にも和食を楽しんでもらいたいという理由から始めた見栄えにも味にもこだわった斬新な釜めし。
しかし、新しくなったのは料理だけではありません。
【藤森麻友アナウンサー】
「店内は去年リニューアルされたばかりです。店内の一角はこのように和食屋さんならではの小上がりになっているのですが、座敷だけではなく、足腰に負担の少ないテーブルも設置されています」
正座に慣れていない若者や足腰の弱い高齢者のために店内を改装したと言います。
【和食処 釜めし 掬び家 山口直人さん】
「高齢の方からお孫さんまで幅広い年齢層の方に来ていただきたい。最後には幸せな気持ちになって帰ってもらいたい」
和食屋さんのイメージを変え、挑戦し続ける掬び家は、これからも幅広い世代に愛される店を目指し歩み続けます。