佐々町発注の公共工事をめぐる官製談合事件で、古庄剛前町長らと共謀し工事を落札した会社の元代表取締役2人の裁判が14日長崎地裁で開かれ、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。

公契約関係競売入札妨害の罪で有罪判決を受けたのは、元建設会社代表の木田栄三被告(53)と、元電気工事会社代表の中島幹人被告(68)です。

判決によりますと、2人は2024年、佐々町が発注した指名競争入札で古庄前町長らと共謀し、木田被告は町営団地の給水管工事、中島被告は図書館照明の工事を事前に聞いていた最低制限価格をわずかに上回る金額で落札し、入札の公正を害しました。

14日の判決公判で太田寅彦裁判長は「自社の利益を優先して入札の公正をないがしろにしたことは、厳しい非難を免れない」と指摘。

一方で「それぞれ代表取締役を退き、経営していた会社が指名停止処分を受けている」などとして、被告に対し懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

被告の代理人弁護士によりますと、2人とも控訴しない方針です。

テレビ長崎
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