信州の企業の技術力です。セイコーエプソンが開発したロボットが大阪・関西万博に出展されます。人気のおもちゃ「黒ひげ危機一発」を使い繊細な動きができることをPR。さらに、微妙な力を感知し、当たりを回避することも可能で、人間と対戦もできます。
人気のおもちゃ「黒ひげ危機一発」。剣を刺しているのは「ロボット」です。
開発したのは長野県諏訪市に本社を置くセイコーエプソン。「黒ひげ危機一発」を使い繊細な力加減や狭い隙間に部品をはめ込むといった難しい作業ができることをPRしています。
7月13日から大阪・関西万博に出展されます。
セイコーエプソン豊科事業所MS営業部・壹岐洋さん:
「エプソンと言えばプリンターやプロジェクターのメーカーという認識が皆さんお持ちですが、なかなかロボットを作っているんだと浸透していない。この万博を通じてエプソンの技術力とロボットの将来性というのを知ってほしい」
(記者リポート)
「こちらのロボット、最大の機能は対戦ができるということで、私も人間代表として全力で戦ってみます」
「黒ひげ危機一発」は当たりの穴に剣を刺すと「人形」が飛び出す仕組み。
今回のルールは20個の穴に人形が飛び出す前に多く剣を刺した方が勝ち。奥まで差し込まなければ何度、刺す穴を替えてもOKです。
記者:
「1本目いきます」
「ここも大丈夫だと思う、うわあ!」
記者の結果は12本。
一方、ロボットは19本。ロボットの圧勝でした。その後、何度挑戦してもロボットに勝てない記者。
実は―。
セイコーエプソン豊科事業所MS営業部・壹岐洋さん:
「左のロボットに搭載されている『力覚センサー』というセンサーが、当たり穴ではない穴と当たり穴の微妙な力の違いというのを感じ取ります」
このため、「当たりの穴」を感知し奥まで刺さずに回避できるのです。
こちらのロボット、「黒ひげ危機一発」のためだけに作られたわけではなく、すでに精密機器の製造工場や食品工場などに導入されているということです。
大阪・関西万博では、7月13日から19日に体験型イベント「未来づくりロボットWeek」に展示されます。
「黒ひげ危機一発」で対戦もできるということです。
セイコーエプソン豊科事業所MS営業部・壹岐洋さん:
「特に若い世代の方にはロボットの技術や将来性を感じてほしい。その学びを通して、将来のロボットのテクノロジーを使った人々の暮らしを豊かにするような挑戦であるとか、きっかけになってほしい」