戦後80年、そのピアノは平和への願いを響かせる。
福島県郡山市で開催されたコンサート。戦後80年に合わせて企画された。
1945年8月6日、広島に原爆が投下。爆心地から約3キロの場所で、ピアノは爆風と熱線などにさらされた。ピアノを修復した調律師・矢川光則さんは「元の持ち主の被爆者の方からですね、調律師さんの役に立ててください。そういった被爆者からの切なる願いがありまして」と話す。
全国各地を回り修復したピアノでコンサートを行う矢川さん。ピアノの音色とともに、平和の尊さを伝えている。
聴衆は「ピアノを聞きながらウクライナのこととか、ガザのこととか、色んなことが感じられて、ちょとこう、グッときました」と話した。
戦争のない、平和な世界を。訪れた人は音色に耳を傾けながら、その思いを強くしていた。