自身の学歴詐称問題をめぐり伊東市の田久保眞紀 市長が辞意を表明したことを受け、小野達也 前市長が取材に応じました。小野前市長は「ネガティブな醜態をさらしてしまって本当に残念」と口にした上で「元はと言えば私が敗戦したことが原因」と話しています。

伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては市の広報誌や報道機関が依頼した経歴調査票に「東洋大学法学部卒業」と記す一方、実際は除籍されていたことが明らかになり、7月7日に市議会から辞職を勧告されたこともあり、同日夜の会見で辞意を表明しました。

こうした中、5月の市長選で田久保市長に敗れた小野達也 前市長が取材に応じ、姿勢が混乱する現在の状況について「ネガティブな醜態をさらしてしまって本当に残念」と述べつつ「元はと言えば私が敗戦したことが原因」と話しました。

その上で、「また(市長選に関わる)経費が掛かってしまう。有権者も二度にわたる市長選についてどんな気持ちでいるのか。新しい市長(田久保市長)に入れた(投票した)方も今の状態を見て本当に正しい選択だったのか考える機会になってしまったと思う」と所感を口にしています。

田久保市長は自身の辞職に伴う市長選挙に再度立候補する考えを明らかにしていることから、小野前市長に出馬の意思を問うと「いろいろなことが報道され始め、『やはり小野じゃなきゃダメだった』という声が日に日に増えている」と明かしつつ、「すべての気持ちが整っていない中で明言できない」と答えるに留めました。

一方で、小野前市長は「これだけ大混乱している中で、何とか収めるには自分がやるしかないのではないかという気持ちもどこかにあるのが現状」とも述べています。

テレビ静岡
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