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プレスリリース配信元:マイナビ

シニア(65歳以上)を新たに採用した企業は44.8%。今後65歳以上のシニアを採用したい企業は約6割。理由は、「専門性が高い・経験が豊富」「採用基準に年齢は関係ない」という声も




株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、全国の企業を対象に実施した、「非正規雇用のシニア※1採用に関する企業調査(2025年)」の結果を発表しました。※1 本調査では65歳以上をシニアと定義しています。

<TOPICS>
直近半年間でシニア(65歳以上)を新たに採用した企業は44.8%。「2024年問題」が続く[配送・引越し・ドライバー(陸運)]では、平均採用人数が20人越え【図1、2】
◆71歳以上のシニアバイトを半年以上雇用している企業は34.3%。業種別の最高年齢の平均では、[清掃(ビル管理・メンテナンス)]が73.2歳で最も高い【図3、4】
◆今後65歳以上のシニアを採用したい企業は約6割。採用したい理由は、人手不足以外に「専門性が高い・経験が豊富」「採用基準に年齢は関係ない」【図5、6、7】


【調査概要】
◆直近半年間でシニア(65歳以上)を新たに採用した企業は44.8%。「2024年問題」が続く[配送・引越し・ドライバー(陸運)]では、平均採用人数が20人越え
直近半年間に非正規雇用でシニア(65歳以上)を新たに採用した企業は44.8%だった。また、雇用形態別では「アルバイト」が37.4%で最も高く、「契約社員」が29.0%、「派遣社員」が28.1%となった。
アルバイト雇用での新規採用率が高い業種は、[警備・交通誘導(セキュリティ等)]が56.1%で最も高く、次いで[清掃(ビル管理・メンテナンス)]が50.0%、[配送・引越し・ドライバー(陸運)]が45.4%だった。
また平均採用人数は全体で11.1人、業種別では「配送・引越し・ドライバー(陸運)」が最も多く平均24.8人となった。運送業界では、2024年4月の「働き方改革関連法改正」により時間外労働の上限が厳格化されたことが影響し、人材不足が深刻化する中、シニア人材の採用をより進めていると考えられる※2 。【図1、2】
※2 マイナビ「アルバイト採用活動に関する企業調査(2024年)」
【図1】



【図2】



71歳以上のシニアバイトを半年以上雇用している企業は34.3%。業種別の最高年齢の平均では、[清掃(ビル管理・メンテナンス)]が73.2歳で最も高い
シニアバイトを雇用している企業に対し、半年以上継続して雇用されているシニアバイトの最高年齢を聞くと、「66-70歳」が36.7%で最も高く、「71歳以上」と回答した割合は34.3%で3社に1社以上だった。
業種別の最高年齢の平均では、[清掃(ビル管理・メンテナンス)]が73.2歳で最も高く、[警備・交通誘導(セキュリティ等)]が72.7歳で続いた。
シニアバイトが活躍するための工夫を自由回答で見ると、「体の負担にならないように、勤務日数、勤務時間の調整」や「できるだけ体調を聞くなど、無理をしないように見ている」「相手の要望を聞いたうえで、業務を分配している」といった回答がみられ、企業側が勤務形態に柔軟性を持たせることや、業務内容の負担を軽減する工夫を行うなど、これまでの経験やスキルを発揮しつつ無理なく働き続けられる環境づくりを進めていることがうかがえた。【図3、4】
【図3】



【図4】




今後65歳以上のシニアを採用したい企業は約6割。採用したい理由は、人手不足以外に「専門性が高い・経験が豊富」「採用基準に年齢は関係ない」
非正規雇用のシニアに対する今後の採用意向では、「採用したい(「積極的に採用したい(18.9%)」+「どちらかといえば採用したい(38.2%)」)」が57.1%で半数を超えた。採用したい理由は、「人手不足の解消・改善に繋がるから(48.9%)」が最も高く、「専門性が高い・経験が豊富(34.4%)」、「採用基準に年齢は関係ないから(24.5%)」が続いた。また、勤務先でシニアが担っている役割や発揮している能力では、「職場に特有の専門知識・専門スキル(35.1%)」が最も多く、次いで「シニアの応募者の安心材料(33.7%)」、「職場の雰囲気を和ませること(30.6%)」となった。企業はシニアに対して、経験や人柄、在籍していることそのものが職場に価値をもたらす存在として認識されていることがうかがえる。【図5、6、7】
【図5】



【図6】



【図7】



【調査担当者コメント】




2025年4月に「高年齢雇用継続給付」の支給率が15%から10%に引き下げられたことで、収入確保のために働き続けたいと考える高齢者が増加しています。※3
こうした中、今回の調査では、企業の57.1%が非正規雇用のシニア(65歳以上)を「採用したい」と回答しており、企業側の採用意欲も高いことが分かりました。
人手不足への対応としてシニア採用に積極的な企業では、体力や健康面への懸念を考慮しながら、勤務時間や業務内容に柔軟性を持たせる工夫が進められています。その結果、高齢者の身体的負担を減らし、これまでに培ったスキルや経験を活かして働ける環境が見直されています。
シニアの人材活用は、単なる人手不足の解消に留まらず、豊富なスキルや経験を組織に還元する貴重な機会でもあります。今後も、シニアと人材確保を図る企業のニーズが合致し、活用の広がりが期待されます。こうした多様な人材とうまく調和できる企業が、変化の激しい現代において、柔軟性のある強い組織づくりを実現できるのではないでしょうか。
※3 独立行政法人 労働政策研究・研修機構「高齢者をめぐる労働市場の動向」
キャリアリサーチラボ 研究員 嘉嶋麻友美





『非正規雇用のシニア採用に関する企業調査(2025年)』
■調査期間/2025年5月16日(金)~2025年5月30日(金)
■調査方法/WEBアンケート調査
(調査主体:株式会社マイナビ/アンケートモニター提供元:外部調査会社)
■調査対象/直近半年(2024年12月~2025年5月を想定)以内に非正規雇用の採用業務に携わった20~69歳の男女
■回答数/1,501サンプル
※レポート内に記載している「シニア」は「65歳以上」を定義しています。
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250709_97926/

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