令和の“金の卵”と呼ばれる若者たちには去年に増して、熱い視線が注がれています。

建物づくりに欠かせない鉄筋の結束に、型枠づくり、さらには仕上げの壁塗りまで様々な仕事の現場を体験したのは福岡県北九州市と周辺の高校生。

引く手あまたの令和版“金の卵”が一堂に会したそのわけは…。

建設業、製造業をはじめ、運輸からサービス業まで県内に拠点を置く32の企業が集まった合同企業説明会「ジョブドラフトFes」。

地場企業が熱い視線を向けるのは、福岡県北九州市と周辺から集まった370人の高校生です。

7月から就職活動が解禁されたことを受け、さっそく開催されました。

◆ジンジブ福岡支店 渡邉稜祐さん
「まさに令和版“金の卵”。完全に売り手市場。企業が若い人材をすごく求めている状況」

高校生の就職活動は学校斡旋による「1人1社」が一般的で、様々な企業の話を事前に聞ける職業体験の機会はなかなかありません。

◆左官業を体験した高校生
「簡単そうに見えて仕事って大変だなと(思った)」

◆電気工事を体験した高校生
「僕が思っているより難しいことをしてるんだな(と思った)。(就職活動の)候補に入れておきます」

◆鉄筋の結束を体験した高校生
「いまやってみたら新しい技術も体験できて楽しかったし、機会があったら働いてみたいなと思った」

人手不足が深刻化する中、高校新卒者の採用ニーズは年々高まっていて、今年3月の求人倍率は過去最高の4.1倍に達しています。

主催者はこうした職業体験を通して、高校生の新たな選択や雇用のミスマッチ解消につなげたいとしています。

テレビ西日本
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