日中戦争の発端となった盧溝橋事件から88年となる7日、北京市内で記念式典が開かれました。
中国国営メディアによりますと、7日、北京郊外にある「抗日戦争記念館」で記念式典が開かれ、中国共産党の序列5位の蔡奇政治局常務委員が出席しました。
この記念式典に共産党最高指導部のメンバーが出席するのは、2022年以来3年ぶりです。
蔡氏は、式典で「88年前のきょう、日本軍国主義が盧溝橋事件を意図的に引き起こし、侵略戦争を仕掛けた」と指摘し、「中国共産党は抗日戦争で勇敢に戦った」と強調しました。
中国は「抗日戦争勝利80年」をテーマに、今後も9月3日に軍事パレードや満州事変のきっかけとなった柳条湖事件が起きた9月18日などにも式典を行うとしていて、対日感情の悪化が懸念されます。