5月の実質賃金は、前の年の同じ月に比べて2.9%減り、5カ月連続のマイナスとなり、物価高に賃金が追いついていない状況です。
全国の従業員5人以上の事業所3万余りを対象にした「毎月勤労統計調査」(速報値)によりますと、5月の働く人1人当たりの「現金給与総額(名目賃金)」は前の年の同じ月と比べて1.0%増え30万141円で、41カ月連続でプラスになりました。
一方、物価の変動を反映した「実質賃金」は前の年の同じ月に比べて2.9%減り、5カ月連続のマイナスとなりました。
厚生労働省は「物価高が続いていて、賃上げが追いついていない。春闘による賃上げの影響がどれだけ出てくるか注視したい」としています。