山形・新庄市の農林大学校で、学生たちが実践学習で生産した農産品や加工品を自ら販売する「農大市場」が開かれた。人気のサクランボは瞬く間に完売する盛況ぶりだった。

学生にも消費者にも魅力的な20年続く「農大市場」
「農大市場」は農産物の栽培だけでなく、自ら販売し消費者と交流することで生産意欲の向上につなげようと、2005年から毎年開かれている。

各ブースには、学生たちが心を込めて栽培した花や果物・野菜のほか、自家製のケチャップなどの加工品が並ぶ。

備蓄米の放出で注目を集めるコメは、つや姫が2キロ1600円で販売され行列ができていた。

中山町から来た人は、息子さんがことし農林大学校に入学したそうで、「初めて来た。決して安くないけど、子どもたちが作ったのを買いたいと思って来た」と話してくれた。

開店と同時に売り切れるサクランボ
そして毎回、一番人気なのは旬のサクランボ。
佐藤錦は1人1箱に限って販売され、開店と同時に売り切れていた。

サクランボ以外の商品も、すべて30分で売り切れる大盛況ぶりだった。

山形市から来た人は、「旬だから、家族みんなで食べる」と話し、南陽市から来た人は「おいしい。味がほかとは全然違う」とリピーターのようだった。

また、尾花沢市から来た人は、「食べておいしい。若い学生たちが一生懸命な姿がすごく魅力的なので来ている」と話してくれ、学生たちが日ごろから一生懸命農業に向き合っていることに思いを寄せてくれていることが伝わってきた。

農林大学校の「農大市場」は6月~11月まで年3回開催され、2025年は9月19日(金)・11月1日(土)にも開かれる。

次回9月の「農大市場」は秋彼岸の直前ということで彼岸用の花、果物ではブドウ、野菜ではトマトなどがメインで販売される予定。
(さくらんぼテレビ)