必要な許可を受けずに能登半島地震で被災した建物を解体したとして暴力団の幹部ら3人が逮捕されました。
建設リサイクル法違反の疑いで逮捕されたのは金沢市本町1丁目の会社経営者、田中祐樹容疑者(36)といずれも指定暴力団、山口組傘下組織の幹部、浅田博之容疑者(43)、山口勇市容疑者(55)です。
警察によりますと3人は共謀の上、解体に必要な県知事の登録を受けずに去年9月から今年3月までの間、輪島市と珠洲市にある能登半島地震で被災した家屋など少なくとも10棟を解体をした疑いが持たれています。解体は1棟あたり、100万円から500万円で請け負っていて田中容疑者が経営する会社が工事を受注したと見られています。
警察はこの工事で得た収益の一部が暴力団の資金に流入しているとみて引き続き余罪の有無も含め捜査を進めています。
警察によりますと能登半島地震の復旧・復興工事関連で暴力団関係者が逮捕されたのは初めてです