大村市で同居していた女性を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判で、3日に女性の兄弟などへの証人尋問がありました。
兄は「極刑を望むほかない」と現在の心情を明かしました。
殺人の罪に問われているのは住所不定の無職 馬場恒典 被告(74)です。
起訴状などによりますと、馬場被告は2009年、大村市の自宅で同居していた内縁の妻 松永千賀子さん(当時40代)の頭などを鈍器で複数回殴り、殺害した罪に問われています。
裁判では松永さんの兄弟など3人の証人尋問がありました。
このうち兄は「最高刑、極刑以外を望む気持ちはない」と話しました。
検察側は松永さんが失踪した後、兄が電話で馬場被告に問い合わせると、「居場所は知らない」などと答え、その後、連絡を絶ったと指摘しました。
一方、弁護側は「兄弟は松永さんと疎遠だった。 失踪後すぐに警察に捜索願を届けていない」と反論しました。
裁判は3日までに証人16人すべての尋問が済みました。
次回の公判は7月7日で、馬場被告への被告人質問が予定されています。
馬場被告は無罪を主張する考えです。