プレスリリース配信元:ビースタイルグループ
収入増やすために正社員になる割合:収入上限「あり」32.6%/「なし」55.4% ~しゅふJOB総研~
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『収入上限と逸失賃金』をテーマに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層へのアンケート調査を再分析しましたので以下にご報告します。(有効回答数:773件)
1.前回レポートより:目安の収入上限・収入増の希望・収入増の方法(※)
2-1.収入増の方法:収入上限別比較
2-2.収入増の方法:収入上限別比較(「転職」「いまの職場」集約)
2-3.収入増の方法:収入上限別比較(「賃上げ」「労働時間」「正社員」集約)
3.前回レポートより:家庭との両立に「ちょうど良い」「限界」「限界余白」時間
4-1.家庭との両立で発生する想定逸失時間と想定逸失賃金:ちょうど良い時間
4-2.家庭との両立で発生する想定逸失時間と想定逸失賃金:限界時間
4-3.家庭との両立で発生する想定逸失時間と想定逸失賃金:ギャップ最大の場合
5.フリーコメントより
1.前回レポートより:目安の収入上限・収入増の希望・収入増の方法(※)
※前回レポート/主婦層96.7%が「収入を増やしたい」:https://www.bstylegroup.co.jp/news/35127/
2-1.収入増の方法:収入上限別比較
2-2.収入増の方法:収入上限別比較(「転職」「いまの職場」集約)
2-3.収入増の方法:収入上限別比較(「賃上げ」「労働時間」「正社員」集約)
3.前回レポートより:家庭との両立に「ちょうど良い」「限界」「限界余白」時間
4-1.家庭との両立で発生する想定逸失時間と想定逸失賃金:ちょうど良い時間
4-2.家庭との両立で発生する想定逸失時間と想定逸失賃金:限界時間
4-3.家庭との両立で発生する想定逸失時間と想定逸失賃金:ギャップ最大の場合
5.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<目安にしている「収入上限あり」と回答した人>
・夫があと数年で定年なので、壁問題ももう少し緩和されるかもしれないのですが、そのころ今以上に働けるか心配しています(50代:パート/アルバイト)
・働ける時間には限界があるので、賃金が上がってほしいなと思います。特に、介護や保育や教育関係の仕事は興味があるけれど、人手不足なのに賃金が安すぎて、実際に仕事をしよう、とはならないです(40代:派遣社員)
・まだ子供が小さいうちは、帰って来る時間に家にいて『おかえり』を言ってあげられる主婦でいたいので、その間の3.4時間で効率よく収入を得られるパートが知りたい(40代:今は働いていない)
・一度正社員を離れると、労働時間を長くする以外に収入を増やす方法がなくなる(50代:パート/アルバイト)
・高時給のお仕事を見つけるために、細かく求人サイトを検索する(60代:パート/アルバイト)
・在宅ワークで好きな時間にできる仕事があれば嬉しい(30代:今は働いていない)
・106万の壁、130万の壁…早く決着して欲しい。時給アップや働く時間を増やしたいが、壁が気になり、実際は難しい(50代:パート/アルバイト)
・収入を増やしたいので扶養範囲内で働ける仕事を探しているが、小学生の子供がいて預け先が無いと、夏休みなどの長期休暇中に仕事ができない(40代:今は働いていない)
・スキマバイト的なことは不定期でやっています。色々できる選択肢が多いほうが嬉しいですね(50代:パート/アルバイト)
・時給が高い職場に転職する(30代:パート/アルバイト)
・収入を増やしたいが、自分で社会保険を払うと200万程度稼がなければ意味がないため、今の扶養のまま、節約すればいいかと考えてしまう(40代:契約社員)
・余裕のあるお金は株等の投資をするべき(50代:パート/アルバイト)
・ワンオペ育児のため、働きたくても働けなく、男性の育児参加を国を上げて教育して欲しいです(40代:今は働いていない)
・正社員でフルタイム働けない状況下で、扶養から抜けるのが怖いし、税金の理解度が低いから雑所得のダブルワークから抜け出せず増やす方法に最適解が見つからないです(30代:パート/アルバイト)
・自宅でPCを使った副業(60代:派遣社員)
<目安にしている「収入上限なし」と回答した人>
・通勤することで使う時間も身だしなみにかかるお金ももったえないと考えている。リモートワークにすればそのお金は節約できる。またダブルワークする時間もとれるので、収入を増やせると思う(50代:今は働いていない)
・安定した仕事と副業を組み合わせる(50代:SOHO/在宅ワーク)
・とにかくスキルを上げて起業するか、高価格での派遣か業務委託に限る もしくはホワイト企業で最大限の福利厚生を活用して緩く正社員(40代:その他の働き方)
・株などの金融資産を積極的に購入しないと物価高についていけない(30代:今は働いていない)
・正社員でも副業OKかどうかは会社の判断とされているが、業種に関わらず全ての会社で副業可能とすべき(30代:正社員)
・資格手当などがつかないのであれば転職しかないように感じる(40代:フリー/自営業)
・できるだけ、どのような形態でも働き続けている方が良いのだろうなとは思う(50代:今は働いていない)
・フルタイム勤務でなければ、できる限りフレキシブルにできる案件を探し、期日単位で動けるのが個人的にベストです(40代:フリー/自営業)
・現在派遣社員で仕事をしているが、収入的にも家庭との両立に関しても丁度良い具合の仕事に就くのが一番難しいと感じる。仕事を選ばなければスキルが殆ど要らず待遇が悪い仕事は多くあるし、高スキルで拘束時間が長い社員的な仕事も多くあるように感じる(50代:派遣社員)
・より良い条件で仕事ができる方法は他にないか、現在の職場、他の職場も含めて世の中の動き、自己分析をして自分ができることから始めてみる(60代:正社員)
・収入増の目的と目標をもって臨みたい。生活とのバランスが取れて、多少のゆとりをもって生活できることを目標に取り組めると良いと思う(40代:派遣社員)
・夫がブラックな業界なので、家事は私が担当になります。現在、週3で稼働しており、隙間で仕事が出来たらと思っています(50代:パート/アルバイト)
・月給制で働きたい(40代:正社員)
・労働時間を増やしたい(60代:パート/アルバイト)
・メインの仕事には副業への縛りがあるので、短時間でできる副業があればよいと思います(50代:正社員)
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の96.7%がいまより収入を増やしたいと考えていること、いまパートで働いている場合に収入を増やす有効な方法として「副業やWワーク」が最も多いことなどをお伝えした前回のレポート。収入を増やす方法について再分析し収入上限の有無で比較したところ、ポイントを溜めるなど仕事以外の方法を選んだ比率は「収入上限あり」の方が8.1ポイント高くなりました。一方「転職」については、関連項目をひとまとめにして比較すると「収入上限なし」の方が16ポイントも高くなりました。さらに同じく関連項目をひとまとめにした比較では、「収入上限なし」の方が「賃金を上げる」で16.3ポイント、「正社員になる」では22.8ポイントも高くなりました。収入上限がない方が思い切って別の仕事を探したり、賃上げや正社員への転換といった積極的な活動がしやすいのかもしれません。
また、家庭との両立を考えた場合に「ちょうど良い」と考える週の労働時間について収入上限の有無で比較したところ「収入上限なし」の方が8.7時間多くなりました。いわゆる年収の壁といった収入上限を意識することで働き控えが生じる分、労働に費やせる時間が失われている可能性があると想定されます。この想定逸失時間に最低賃金の全国平均である1,055円をかけ合わせて想定逸失賃金を算出すると年間477,282円となりました。さらに家庭との両立を考えた場合に「限界」と考える週の労働時間についても同様に比較すると、「収入上限なし」の方が9.3時間多くなりました。また、ギャップが最大になるパターンとして「収入上限あり・ちょうど良い」と「収入上限なし・限界」を比較すると、想定逸失時間は14.5時間、想定逸失賃金は795,470円でした。これらの数字は飽くまで平均値であり、各ご家庭の事情は個々に異なるものの、年収の壁は労働時間や賃金に少なからず影響を与えていると言えそうです。法改正で106万円の壁が撤廃されることが決まり、収入上限なしを選ぶ主婦・主夫層は今後増える可能性があります。物価高が続く中、それが各家庭の手取り増につながっていくことが望まれます。
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職
促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ
ム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会
議雇用WG勉強会(平成26年)など
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、
フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、
ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数
◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、
日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン
ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同
参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:773名(※)
調査実施日:2025年1月27日(月)~2025年2月9日(日)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください
<しゅふJOB総研について>「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/category/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。
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