『万田坑』や『三角西港』が世界文化遺産に登録されて7月、10周年を迎えます。
熊本県と荒尾市、宇城市は2日、記者会見を開き、「歴史を未来に残していくために合同でキャンペーンを行い、魅力をPRしていく」としました。
『明治日本の産業革命遺産』は、幕末から明治にかけて進んだ急速な産業化の歴史を物語る遺跡群です。
荒尾市の『万田坑』と宇城市の『三角西港』を含む8つの県、11の市の資産で構成されていて、7月8日に世界文化遺産の登録から10周年を迎えます。
これをきっかけに県内外の多くの人に『万田坑』と『三角西港』を知ってもらおうと、熊本県と荒尾市、宇城市が合同でキャンペーンを行うことを発表しました。
各地を巡るスタンプラリーが7月19日から始まるほか、10月下旬ごろには熊本市中心部でパネル展示や特産品の販売が行われる予定です。
【木村 敬 知事】
「未来にバトンを引き継いでいくために(世界文化遺産を)保存していくのがこれからに課せられた使命。そういった機運も高めようと10周年を機にタッグを組んだ」
3者は課題として、コロナ禍以降、それぞれの資産を訪れる人の数が伸び悩んでいることを挙げ、キャンペーンを通して魅力と歴史のPRに力を注いでいくことを強調しました。