「医療と人工知能AI」をテーマに研究する秋田大学医学部の学生が、7月末の市民講座を前に1日、AIを活用するメリットや課題を話し合いました。

秋田大学医学部の学生6人が目指すのは、医療現場での対話型人工知能「チャットGPT」の活用です。

学生は1日、患者がチャットGPTから病気の症状や予防・治療の情報を得るための方法について意見を交わしました。

これまでの研究で、年齢・性別・気になる症状・発生頻度を具体的に入力することで、より質の高い回答が確認できたということです。

学生の1人が「左胸が数分痛いとか、あとは0~10で表すとどのくらい痛いというのをまとめて入力した」と発表すると、他の学生は「自分が入力した時より返ってくる情報量がすごく多くて、参考になり、使いやすくていいなと思う」と感想を述べました。

また、チャットGPTに医学的な専門用語を「簡単に教えてください」と指示すると、分かりやすく表現してくれました。

秋田大学医学部医学科3年・渡邉雅輝さん:
「医者と患者がより良いコミュニケーションをつくるための、すごくいいツールだと考えている。繰り返し言っていることや、スライドの見えづらいところを修正して、本番により多くの人に分かりやすいようにできたらいい」

秋田大学医学部医学科3年・関口実優さん:
「チャットGPT側から質問を投げかけてくれることが多くて、それに自分が回答していくことで、より深いところまでチャットGPTが情報を出してくれるので、そこが医療面では強みになるかと思う」

学生は、7月27日の市民講座での発表に向け、今後も研究の精度を高めていきます。

秋田大学大学院医学系研究科・長谷川仁志教授:
「これからの医療は、医師と患者・家族の皆さんと、おそらく生成AIなどを中心にしたデジタル情報の3つが一緒のチームとなって、より良い理想の医療を築いていくと思う。ミルハス大ホールで行われる市民講座は事前登録になるので、ぜひたくさんの皆さんに参加してもらいたい」

秋田テレビ
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