秋田県発注の道路補修工事を巡り、特定の業者が選ばれるよう便宜を図って現金を受け取ったとして逮捕・起訴されている県職員の男が、2日付で懲戒免職の処分を受けました。
懲戒免職となったのは、県建設部建設政策課主幹の齊藤一人被告(56)です。
齊藤被告は、秋田地域振興局建設部に勤務していた2022年、県発注の道路補修工事などで設置する転落防止柵を金属製から木製に変更させ、特定の業者が下請けとして受注できるよう便宜を図り、その見返りに現金200万円を受け取りました。
齊藤被告は収賄の罪で起訴され、6月27日の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めたことから、県が処分を決めました。
これに伴い、齊藤被告の犯行当時の上司にあたる57歳と56歳の男性職員など3人を、戒告や厳重注意としています。
一方、秋田市内の県関係の機関に勤務する34歳の男性臨時職員が、4月19日に秋田市山王の飲食店で同僚などと酒を飲んだ後に車を運転し、日付が変わった20日午前1時40分ごろ、近くの交差点の中央分離帯に接触して車を横転させました。
男性は警察に摘発され、停職272日の処分を受けました。
鈴木知事は「繰り返しの指導・監督を徹底しながら、不祥事の根絶に向けて取り組む」とコメントしています。