ふぐを自宅で調理して食べた男性が食中毒と診断された。男性は病院に搬送されたが、命に別条はない。保健所は自ら調理するのは非常に危険だと注意を呼びかけている。
湯せんした「キモ」を味噌汁に入れて…
ふぐを食べて食中毒になったのは、長崎市の40代の男性。長崎市保健所によると、男性は6月28日に知人が釣ったふぐをもらい、湯せんしたキモを味噌汁に入れて食べ、約3時間後に嘔吐や舌の痺れなどを訴えて病院に救急搬送された。

男性はふぐが持つ「テトロドトキシン」と呼ばれる猛毒により、食中毒になったと見られる。毒の強さは青酸カリの約1000倍以上とも言われる猛毒だ。
男性は現在も入院しているが、命に別条ないという。
ふぐを自ら調理するのは非常に危険
長崎市保健所は、ふぐの毒は熱を加えたり水にさらしたりしても消えないため、自ら調理するのは非常に危険であること、また、ふぐを釣っても持って帰ったり、人にあげたりしないよう注意を呼び掛けている。

ふぐは種類によって毒のある部分が異なり、肝臓や卵巣だけでなく、身や皮にも毒がある場合があるという。
長崎県内では2022年に自分で釣ったふぐを食べて2人が食中毒になっている。
(テレビ長崎)