「この夏、日本で大災害が起きる」という根拠のないうわさが香港などで広がり、鳥取県の米子空港と香港とを結ぶ定期便の需要が低下していることを受け、米子香港便を運航する航空会社は2025年9月から当面の間運休することを決めました。

これは2日午後、香港の航空会社「グレーターベイ航空」の伊藤弘輝日本支社長が、平井知事とのオンライン面談で明らかにしました。

米子空港と香港を結ぶ国際定期便は、2024年10月に約5年ぶりに再開され、現在週3便が運航されています。
しかし「この夏、日本で大災害が起きる」といった根拠のないうわさが香港などで広がったことで、日本への旅行を控える動きが起き、5月以降の搭乗率が急激に減少。
6月の搭乗率は約4割に留まりました。

グレーターベイ航空は、運休の理由について「うわさ」の拡散による需要低下に加え、円高やホテル代の高騰、中国ツアーのブームなどが重なっていることで、今後も需要が戻らないことが予測されるためだとしています。

鳥取県・平井知事:
正直割り切れなさは残るところです。その上でこの経験を生かし、次につなげていくチャンスを作ることこそ、今見つめるべきことではないかと思っている。

グレーターベイ航空は、状況が好転すれば運航を再開する意思を示していて、鳥取県は運休までの搭乗率の推移を分析しながら、誘客に向けた戦略を検討するとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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