福岡県北九州市の皿倉山にある全長30メートルのすべり台で海外観光客がけがをした事故で、市は2日、新たに3人がけがをしていたとの情報が寄せられたと発表しました。

夜景スポットとして知られる皿倉山のすべり台では5月28日、利用した台湾からの女性観光客が右足の骨を折る大けがをしたことがわかり、市は今月3日からすべり台の使用を停止しています。

その後、八幡東区役所の男性職員(40代)が4月に右足を骨折していたことが確認されたほか、▽5月に70代男性がしりもちをついて尾てい骨を折った▽5月に小学生に抱えられて利用した2歳の幼児が右足を骨折した、という情報が寄せられていました。

さらに新たに、▽5月に60代男性が着地の際にしりもちをついて尾てい骨を折った▽5月に50代女性が足を捻って左足を骨折した▽男性が膝にひび、の3人のけがの情報が市に寄せられたということです。

これでけがの情報は計7人となりました。

こうした事態を受け、海外出張中の武内市長が3日朝に現地の状況を確認するとしています。

すべり台は全長30メートル、高低差は9メートルあり、街の魅力アップにつなげようと今年4月、皿倉山の山頂付近に「絶景の遊具」の1つとして設置され、市は、施設そのものは日本公園施設業協会の「遊具の安全に関する基準」を満たしているとしています。

市は今後も対象年齢外や外国人の利用も見込まれるとして、注意喚起表示の数を見直して多言語化したりイラストを追加したりして強化し、すべり台付近で職員が注意を促すなどの対策を取った上で、7月の夏休み前の再オープンを目指したいとしています。

これまでも市は看板を設置し、▽すべり台利用の対象年齢が6歳~12歳であること▽「小さい子を抱っこする」「立ったまま滑る」「後ろ向きで滑る」などの危険行為はしないこと▽スピード調整は足ですること、など注意を呼びかけていました。

テレビ西日本
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