学歴の詐称疑惑が浮上していた伊東市の田久保眞紀 市長が7月2日、大学を除籍になっていたと明らかにしたことを受け、伊東市議会の中島弘道 議長が取材に応じ、「私に見せた卒業証書は偽物だったということ」と不快感をあらわにしました。
伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては、市が発行した最新の広報誌に「平成4年 東洋大学法学部卒業」と記載されている一方、6月初旬には「東洋大学卒ってなんだ!彼女は中退どころか、私は除籍であったと記憶している」と記された差出人不明の告発文が市議全員宛てに届いています。
このため、田久保市長は市議会の正副議長に卒業したことを示す資料を提示したものの、複写を認めなかったため市議会で追及を受けるなど疑念が深まっていました。
こうした中、7月2日に田久保市長が会見を開き、東洋大学に確認したところ大学を除籍になっていた事実がわかったと明らかにしたことを受け、中島弘道 議長は「私に見せた卒業証書は偽物だったということ。学歴詐称がはっきりした」と述べました。
その上で「市政をこれだけ混乱させ、市役所にもいろいろな苦情の電話も来ていて職員にも迷惑をかけている。市民も不安が募り、市全体を混乱させた責任は市長自身にあり、責任を取ってほしい。政治家としてよりも、ひとりの人間として判断してほしい」と話しています。
伊東市議会ではすでに百条委員会を設置する方向で話がまとまっていますが、これに加えて7日の6月定例会最終日には市長に対する辞職勧告決議案も提出されることになり、同日採決される見通しです。
一方で辞職勧告決議案は仮に可決した場合でも法的拘束力はありません。