伊東市・田久保眞紀 市長:
私が経歴を詐称していることは一切ありません。卒業は確認できませんでした。除籍であるとその場で判明した

学歴詐称疑惑が浮上している静岡県伊東市の田久保眞紀 市長。

伊東市・田久保眞紀 市長:
勘違いしていたといわれると否定できない。大学時代後半は特に自由奔放な生活をしていたので

経歴は詐称していないが除籍だった?

疑惑の市長が7月2日の会見で明らかにしたこととは…。


問題のきっかけは市議全員に届いた差出人不明の文書です。

差出人不明の文書:
東洋大学卒ってなんだ!彼女は中退どころか、私は除籍であったと記憶している

東洋大学を卒業していないと学歴の詐称を主張する文書です。

一方、こちらは市が発行した広報誌の最新号。

略歴は東洋大学法学部を卒業したと記載されています。

この違いに市議会の一部から大学の卒業アルバムにも載っていないなどと問題視する声があがりました。

田久保市長は卒業したことを示す資料を議長と副議長に提示しましたがコピーすることには応じず。

疑惑が晴れない中、議会でも質問が出ました。

伊東市議会・杉本一彦市議:
あなたの言葉で言ってほしいんです。あなたの言葉で聞きたいんです。東洋大学法学部、平成4年3月卒業していますね?

この質問に対し田久保市長は-

伊東市・田久保眞紀 市長:
この件に関しましてはすべて代理人弁護士に任せているので、弁護人から公式に発言のない限りは個人的な発言は控えさせていただきます

「卒業した」とも「していない」とも答えなかった田久保市長。

散会後にその真意を記者から問われると-

伊東市・田久保眞紀 市長:
自分の身元も明かさない、証拠も提示しない、普通郵便を送りつけてくる。“怪文書”の要求に対しては一切応じない。その姿勢を貫いてまいりたい

市議に送られた文書を“怪文書”だと批判。

また、答えることでさらなる“怪文書”が出た場合も対応に追われることになるなどと、疑惑への言明は避けました。

一方、議会側は市長の答弁では不十分だと考え、卒業証明書の提出を念頭に強い調査権を持つ百条委員会の設置へ向け動き出します。

こうした中、田久保市長も市民からも心配する声が寄せられているなどと記者会見することへと方向転換しました。

光田有志アナウンサー:
いま、田久保市長が会場に姿を見せました。落ち着いた表情で前方に歩いていきます

伊東市・田久保眞紀 市長:
結論から申し上げます。私が自ら公開している経歴に関しては問題はございませんと一貫して説明してきた。その点につきましては現時点においても変わりはありません。一部で報じられている私が経歴を詐称しているという事は一切ございません

「経歴詐称はない」

開口一番そう訴えた田久保市長。

しかし…

伊東市・田久保眞紀 市長:
卒業は確認できませんでした。除籍であるとその場で判明しました。しかし私自身が大学を卒業したという経歴は選挙中もこれからも自ら公表していないので、弁護士ともよく確認したところ公選法上問題ないという結論になりました

疑惑となっている「東洋大学を卒業したかどうか」については6月28日に自ら大学へ出向き、卒業証明書を申請した結果除籍となっていたことを明らかにしました。

伊東市・田久保眞紀 市長:
非常に恥ずかしい言い方だが、勘違いしていたんだろうと言われると全く否定できない。初めて自分の個人情報を確認しに行ったにも関わらず、先になぜ偶然なのかどうかわからないが、除籍という特殊な言葉が使われて怪文書がばらまかれたことに対して非常に不安な心境

自分自身が知らなかったことを”怪文書”が書いていたことに不安を覚えたとした市長。

ただ、除籍となった経緯については「現時点で説明できず確認中」と答えるに留まりました。

なぜ卒業したと認識していたのでしょうか?

伊東市・田久保眞紀 市長:
正直に申し上げるが、大学時代後半は特にかなり自由奔放な生活をしていたので、いつまで学校に通っていたか聞かれるといつまでとお答えできる通学状態ではなかった。本当に恥ずかしい話だが事実です

卒業を証明するものとして議長、副議長に見せたものについては-

伊東市・田久保眞紀 市長:
(Q.卒業と書いてないものを卒業したかのように見せた?)そういった認識はない(Q.何を見せた?)卒業証書という認識で提示しているが、それで説明できると思って見せた

あくまで卒業証書を提示したと説明した市長。

確認した弁護士も-

阿部・吉田・三瓶法律会計事務所
福島正洋 弁護士:
見ました。普通に考えてニセモノとは思わない

なぜニセモノではない卒業証書が手元にあるのか?

2日の会見では「確認中」として明らかにはなりませんでした。

一連の出来事について混乱を招いた責任をどうとるのか問われると…。

伊東市・田久保眞紀 市長:
すみません、自信をもって明言をすることではないが、私としてもいろいろ考えておりますけど、ここ数日いただいている声としては、ちゃんと自分の責任を全うするのはしっかりとした仕事で返しなさいと、自分から困難な状況に追い込まれているからといって逃げ出すようなことはするなという風に何人もの方に言ってもらっているので、市長を続けたい、続けたくないということよりも、このような状態で自分が辛いからといって今の状況を全て投げ出して逃げ出すようなことはしたくない

テレビ静岡
テレビ静岡

静岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。