アメリカ・トランプ大統領が広島・長崎への原爆投下を引き合いにイランの核施設への攻撃を正当化する発言をしたことを受け、広島市の松井市長は大統領に対し、被爆地訪問をあらためて呼びかけました。
広島市の松井市長はトランプ大統領の発言は、「核兵器の使用が人類の存続を危うくすることや被爆の実相を理解していないことによるのでは」とした上で次のように述べました。
【広島市・松井一実 市長】
「トランプ大統領には、ぜひ被爆地を訪問して被爆の実相とか『ヒロシマの心』というものをしっかりと受け止めていただいた上で発言していただければと思っています」
先月、トランプ大統領は「広島や長崎を例として使いたくはないが、あの攻撃が戦争を終わらせたのだ」と原爆投下を例に挙げ、イランの核施設への攻撃を正当化する発言をしていました。
被爆80年を迎える中、松井市長は被爆者の平和への願いや「平和文化」を世界に広める重要性を改めて強調しました。