「もう毎回、僕は言われていたのね、『サバイバルナイフを購入して殺す準備をします。僕は刑務所に行きます』って何十回も」
そう語るのは、池袋サンシャインで起きた刺殺事件で逮捕された容疑者の知人の男性です。

7月1日、東京・池袋の「サンシャイン60」内にある「アディーレ法律事務所」で、男性が同僚に刺されて死亡した事件。

逮捕された「アディーレ法律事務所」の従業員・渡辺玲人容疑者(50)は、事務室の中で突然刃物を振り回し、同僚を背後から襲って、首を複数回刺したとみられています。

事件後、渡辺容疑者は、自ら交番に出頭。その際、犯行に使ったとみられるナイフのほか、別のナイフ2本を所持していたといいます。
「次会うときは刑務所ですね」相談を受けた知人語る“変貌”
渡辺容疑者は警察の調べに対し、「以前から男性に恨みをもっており我慢の限界が来てしまった。殺そうと思ったわけではなく痛みを味わわせたかった」と被害者への“恨み”を口にしているといいます。

「サン!シャイン」は、渡辺容疑者から、犯行をほのめかすような発言を何度も聞かされたという知人を独自に取材しました。

渡辺容疑者から殺人について相談された男性:
言ってることはもう殺人予告なんで。
もう毎回、僕は言われていたのね、「サバイバルナイフを購入して準備します、殺す準備をします。僕は刑務所に行きます」って何十回も聞いている。
「アディーレ法律事務所の同僚が私を絶えず監視している。メールの中身も見られちゃうからメールできません。電話もできません。耳元で『逃げても無駄だよ』『逃げれねえよ』って言われている」って。

今年の3月ごろから、そんな発言を繰り返していたという渡辺容疑者。相談を受けた男性は、会社に話すよう促していたといいます。

渡辺容疑者から殺人について相談された男性:
言ってたんですよ「会社にちゃんと相談しなさい」って、「(そんなことが)もしあったらコンプライアンス違反でしょ」「あなたが殺すとか殺さないの話じゃないでしょ」って。「殺す相手に家族がいたらどうするの?」って話までしているんです。でも「関係ないです。やられているのは僕ですから、やります」と。

このままでは危ないと感じた男性は、6月20日に渡辺容疑者と会う予定でしたが、仕事の都合で会うことができなくなり、それを渡辺容疑者に伝えると…。

渡辺容疑者から殺人について相談された男性:
「大丈夫ちゃんと準備しますから」って。その時こいつやばいと思った、もう時間がないかもしれないと。「次会うときは刑務所ですね」って、そんな話ずっとしていたから。
僕が20日の日に会っていたら、この事件はなかったかもしれないし…、今回亡くなった人の命は守られていたのかなって…。
警視庁は容疑を殺人に切り替えて詳しく調べる方針です。
(「サン!シャイン」 7月2日放送)