2020年7月の豪雨災害からの復興を見つめる映画『囁きの河』の熊本市での先行上映が27日、始まりました。主演の中原丈雄さんなどは県庁を訪れ、映画の公開を木村知事に報告しました。
映画『囁きの河』で主人公を演じた中原丈雄さん。『球磨川くだり』の船頭を志す息子役の渡辺裕太さん。
2人は27日、TKUの朝の情報番組『英太郎のかたらんね』に出演して、映画をPRしました
【中原 丈雄さん】
「知らない所が意外とあるんですね。初めて行った所もありましたし、広いですね」
【渡辺 裕太さん】
「朝から晩まで球磨川の舟の上で、2人でずっと稽古して大切な経験になりましたし、それがこの映画にも出ていたらいいなという思いを込めて作らせていただきました」
そして、午後には熊本県庁を訪れ、木村知事に映画の公開を報告しました。
【中原 丈雄さん】
「子供の頃から〈自分が俳優になったらこの人吉で映画を撮れて、そこに出演できたらいいだろうな〉ということをずっと思っていましたので、今回のお話をうれしく思いながら一生懸命、務めさせていただきました」
【木村 知事】
「人吉球磨地域の創造的な復興に向けて頑張っていきたいと思いますので、どうかそのためにも、この作品が一人でも多くの目に留まり、心に届くことで、さらなる地域の飛躍にもつながっていくことを願っています」
(熊本ピカデリーで映画上映後に舞台あいさつ)
【中原 丈雄さん】
「きょうもこの大勢の皆さまの中で上映できたことをとてもうれしく思っています。本当にありがとうございます」
去年、人吉球磨で行った撮影では雨の日が多く、そのために急きょ、脚本を書き換えて撮影したこともあったそうです。
【大木 一史 監督】
「〈河とともに生きる〉ってそうなんだとね。河と戦っても絶対かなわない。だったら我々は甘んじて頭を下げて、河に対してそのような気持ちで撮影もしなきゃいけないとちょっと学んだ。そういった学びの中で、この映画が出来上がりました」
【来場者】
「私は災害復旧に行ったんですけど、今後も災害に対して向き合っていきたいなという気持ちになりました」
「濁流だったり、急流だったり、穏やかだったり、人の感情も一緒じゃないですか。そういうのもちょっと伝えたいんじゃないかなと感じました。とても感動しました」
中原さんなどによる舞台あいさつは、熊本ピカデリーで28日(土)も予定されていて、人吉市でも29日(日)に予定されています。