札幌市は6月27日、指定障害福祉サービス事業者「合同会社りふぉらす」が運営する2つの事業所に対し、指定取消しの行政処分を行ったと発表しました。

 処分の対象となったのは、共同生活援助ホームAMS中の島と就労支援事業所りふぉらすの2か所です。それぞれ7月1日と8月1日に指定が取り消されます。

 市によりますと、共同生活援助ホームAMS中の島では、新規指定申請時に虚偽の書類を提出し指定を受けたほか、雇用関係のない者に利用者支援などを行わせました。

 就労支援事業所りふぉらすでは、個別支援計画未作成減算の不適用や、適正な事業運営の基準違反が確認されました。

 市は両事業所が不正に請求して受け取っていた訓練等給付費の返還を求める方針です。

 共同生活援助ホームAMS中の島については、加算金を含め約5513万円、就労支援事業所りふぉらすは約4007万円の返還請求をします。

 また処分を受けた事業者の代表は、今後5年間にわたり障害福祉サービス事業所の新規指定や更新を受けることができなくなります。

 処分について札幌市は不正請求の程度や反復継続性、組織性の有無等を勘案し決定したとしていて、今後、警察への相談を行うかどうかなど検討していくということです。

北海道文化放送
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