住友生命保険の元女性職員がうその投資話で顧客から現金をだまし取っていた問題。会社は26日、元女性職員を詐欺の疑いで刑事告発した。

この問題は、住友生命保険山形支社新庄支部の50代の元女性営業職員が、「高金利の預金枠がある」などと架空の投資話を持ちかけ、顧客から現金をだまし取っていたもの。
住友生命が6月17日に公表した調査結果によると、元職員は2015年11月~2024年8月にかけて、顧客26人から約2240万円をだまし取っていた。

調べに対し元職員は「生活費などに充てていた」などと話し、4人に対し約930万円を弁済したが、残る22人に対しては会社が元職員に代わって弁済を続けていた。

住友生命は2025年1月末に依願退職した元職員に対し、懲戒解雇相当の処分を行う一方、詐欺罪にあたるとして、26日、山形支店の総務部長など2人が新庄警察署を訪れ告発状を提出した。
受理されるかどうかは今後判断される見通しで、新庄警察署は「個別の案件には答えられない」としている。

元職員をめぐっては、顧客など28人に銀行や消費者金融のカードを作らせ、2800万円を不正に引き出していた疑いも持たれている。
元職員に数百万円をだまし取られた男性は、「元職員からはいまだに謝罪がなく、捜査のメスが入るのを望んでいる。信用を裏切る不正行為を決して許してはならない」と話している。

この問題はさくらんぼテレビが2025年3月から継続的に伝えてきたが、住友生命保険が元職員を刑事告発したことで、今後は警察が受理して事件化されるかどうかが焦点になってくる。

さくらんぼテレビ
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