福岡県北九州市の高校のグラウンドに並んだ巨大なクレーン車や高所作業車。

真颯館高校建築科の生徒がその操作を体験しました。

◆指導員
「左手のレバーちょっと引いてくれる?そしたら右に回るけん」

クレーン車の高さは約20メートル。

指定された円の中におもりを移動させようと、高校生の表情は真剣そのものです。

◆建築科2年生 田中永遠さん
「てこずったところもあったけど、結構楽しかったです。楽しかったので、仕事に就けたら毎日が楽しくなるのかなと思いました」

この体験授業を行ったのは地元のクレーン協会。

協会によりますと北九州市内でクレーン車を操作できる「クレーンオペレーター」のうち40代以上が8割を超えていて、若者の担い手不足が課題となっています。

◆記者リポート
「こちら高さは20メートル以上あるんですが、高所作業車に乗るこのような体験も行われています」

体験した生徒は…。

◆建築科3年生 森永遥大さん
「前からこの仕事は興味を持っていたので、やってみたいなという気持ちはちょっとあります。この上(高い所)で作業するのは嫌ですけど、操縦する方だったら大丈夫です」

この体験授業は10年ほど前から行われていて、授業を受けた生徒のうち10人以上が実際にクレーンオペレーターとして働いているということです。

◆北九州クレーン協会 吉原正利 会長
「クレーンのハウスの中は冷暖房バッチリ効いているし、昔とは全然違う状況ですね。携わった建物だとか物をできあがった後に、自分がやったんだという達成感が持てるような業種だと思います」

北九州クレーン協会は今後も出前授業を積極的に行い、若い世代の担い手を増やしたいとしています。

テレビ西日本
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