道路を疾走するド派手に電飾された高級外車。
マフラーからは炎が噴き出していました。

違法に改造した緑のランボルギーニを所有していた男が逮捕されたことが分かりました。
車検を不正に通させた疑いが持たれています。

車のカスタムショップ社長・山本伸一容疑者(55)ら6人が不正車検をした疑いで逮捕されました。
世界に100台しかない緑のランボルギーニに派手な改造を施す山本容疑者とは、一体、何者なのでしょうか。

諸星伸一と名乗っていた山本容疑者。
不正改造したスポーツカーの愛好家グループ“諸星一家”を率いていました。

“諸星一家”は、都内の公道などで爆音を上げて集団走行をする行為が問題となっており、警視庁には多くの苦情が寄せられていたといいます。

山本容疑者のSNSには「世界最強諸星一家ブランド」「人生楽しんだもん勝ち」という言葉が躍っていました。

さらに、東京・お台場のレインボーブリッジでは火を噴くランボルギーニの動画をアップする一方で、“タケノコ狩り”の動画も投稿していました。

山本容疑者ら6人は、どのようにして車検を不正に通したのでしょうか。

山本容疑者は2024年10月、不正な改造パーツをつけたランボルギーニの車検を通してほしいと、カスタムショップの店長で“諸星一家”のメンバーである川田将大容疑者に依頼。
すると、車の修理業者ら3人が仲介役となり、千葉県の民間車検場の社長・成田国造容疑者につながり、嘘の車検証を作成して不正に車検を通させた疑いが持たれています。

不正があった車検場は国の指定を受けており、成田容疑者は“みなし公務員”にあたります。

調べに対し、6人はいずれも容疑を認めているということです。

成田容疑者は「8年前ぐらいから数百台の不正車検を行った」と供述し、山本容疑者は「30万円ほどで依頼した」と供述しています。

警視庁は余罪もあるとみて捜査を進めています。