大阪・関西万博で開幕の翌日から休館が続いていたアンゴラパビリオンが、6月26日、再開しました。
一方、建設業の許可を受けていない業者が、工事に携わったとみて、大阪府は行政処分に向けた手続きを開始しました。
【記者リポート】「26日午前9時50分です。ついにアンゴラパビリオンが再開しました。続々とお客さんが入っていきます」
打楽器の音とともに再開したアンゴラパビリオン。
建設工事の下請け業者の間で費用の未払いが発生し、工事が中断していたことなどから、万博開幕の翌日から休館が続いていました。
その後、工事や消防検査が完了し、6月26日午前、約2カ月ぶりに再オープンしました。
【アンゴラパビリオン アルビナ・アフリカ―ノ館長】「特にアンゴラパビリオンのスローガンとしては、地域社会に健康のための教育を行うという、啓もう活動をしているとアピールしたいです」
一方で大阪府はアンゴラパビリオンの建設で、法律に基づく建設業の許可を取っていない業者が関わった恐れがあるとして、調査を行っていました。
吉村知事は「無許可業者の疑い」があるとして、業者に弁明の機会を与える通知書を出したと、26日に発表しました。
【大阪府 吉村洋文知事】「無許可営業はあってはならないことでもありますし、これは厳しく対応していきます」
業者は、関西テレビの取材に対し、工事を受注したものの、社内トラブルで許可申請ができなかったと説明した上で…
【業者の社長(6月11日)】「(万博は)開幕が決まっている状態で、そこに間に合わせるためにやっていた。僕としては今工事を抜けても、どちらにしろ迷惑がかかる。絶対間に合わなくなりますのでその時点で」
大阪府は事実が確定すれば、7月中にも営業停止の行政処分を下す方針です。
【業者の社長(6月11日)】「実際、(建設)業法違反ではありますので、処分を受けても仕方ないかなと思ってます。(建設許可が)現状ない状態ですので」
この業者と元請け業者が、下請け業者に工事費用を支払っていないことも認定され、大阪府は適切な対応を求める勧告を出しました。