モンテディオ山形の新監督が決まった。就任したのは豊富な指導歴を持ち、昨シーズンはジュビロ磐田を率いた横内昭展新監督。25日の会見で、「可能性が残っている限り昇格を目指す」と力強く決意を述べた。
(横内監督)
「我々が目指すところ(J1)に数字として可能性を残している限り、そこを目指さないといけない。就任後、山形一丸で新しいものが生まれてくれることを信じて、全身全霊で頑張りたい」
横内監督は福岡県出身の57歳で、現役時代はJ1・広島でプレー。
指導者としては、広島のトップチームや日本代表などでコーチを務め、W杯カタール大会でベスト16入りに貢献。
2023年は監督として磐田をJ1昇格に導いた。
横内監督は25日から練習に合流。再び上を目指すためのビジョンについてはこう語った。
(横内監督)
「渡邉さんがしっかり3年積み上げたものがあるとすごく感じた。良いものを残したものは壊す必要がない。良かったところを伸ばしながら、平行して課題という部分に、選手と共に目を向けて修正していきたいと思っている」
課題にあげたのは現在リーグワースト5位の失点数。
山形はここまで10敗しているが、うち9試合が1点差で敗れたものだった。
(横内監督)
「きわどいところで勝ち点を拾えなくなっている。それも失点数を減らすことによって、勝ち点1になったり、もっと言えば勝ち点3になった試合がたくさんあったのかなと」
横内新監督の山形での最初の指揮は、28日(土)に行われる長崎戦。
多くのサポーターが詰めかけるホームでのゲーム。対戦相手として山形サポーターに感じていた「熱さ」も、今回のオファーを受ける要因のひとつだったという。
(横内監督)
「本当に熱いサポーターで、正直ここで試合をするのが嫌だった。自分たちの味方になってくれるというのはすごく心強いですし、本当にそういうサポーターと一緒に戦いたい」
新たな指揮官のもとでリーグ戦後半に挑むモンテディオ。
ここから始まる反転攻勢に期待したい。